まだまだ続くよどこまでも。今日も 最新号 (vol.71) のご紹介ビッグ企画 (!?) の大編集後記といかせてもらおう。連載特集の『夢、あふれていた俺たちの時代』では昭和56年をピックアップした。先日つぶやいたとおり、この年の僕の個人的なこころのベストワンは『ベストヒットUSA』の放送開始で、第2位は本誌編集員により6位にランクされている具志堅さんの王座陥落だ。
ご覧のページのメインカットなっているこのシーンは、強く強く記憶に残っている。輪島功一さんやガッツ石松さんといったボクサーに心奪われ、僕はボクシングを愛し始めた。そして、よりボクシングにのめり込ませてくれたのが具志堅さんだった。早い攻撃とかっこいい防御、軽いフットワークとどれをとっても惚れ惚れする戦い方で、完璧を感じさせてくれた。この日もまたチャンピオン防衛記録を伸ばすはずだった。が、負けた。いつかこの日が来ることはわかっていたが、高校入学の直前の3月8日ではまだなかった。もうしばらくは続くと思っていたからショックはとてつもなく大きく、スポーツの敗退でこれほど感情移入させられるのかと自分自身を不思議に思うほどだった。
ボクシングはその後も僕を虜にしたままで、後にシュートボクシングや正道会館の細かな仕事をさせてもらえたのも、もとをたどれば具志堅さんに夢中になったおかげである。加えて、『あしたのジョー』と『がんばれ元気』の影響も大きく、僕のボクシング熱は高まったのだ。2作品とも真剣に読み込んだのは、具志堅さんがチャンピオンになった後だった。
文中にもあるが、まさしく国民的ヒーローだった。近年のタレントとしての彼を見ては強かったなあと思い起こしていたのに、このページであの忌々しい記憶が蘇ってしまった。おい、どうしてくれるんでい、『昭和40年男』さんよおってな気分でこのページと対峙したのだった。そして、語ってくださった西田 浩さんに強く感謝したページである。彼は、ノンフィクションの『負けたくなかった ~具志堅用高、波乱の半生を語る』の共著者であるから、さすがのコメントが多く並ぶ。買わなきゃ、ソンソンですぞ。
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