こいつは高校の同級生からもらったモーリスのギターだ。彼は難関のコード “F” が押さえられずに挫折したそうだ。ウンウン、この話よくあるよね。本当に難関なのだよ。逆にここを超えた方々はそれなりにのめり込むはずだ。今からでも遅くない、人生100年時代を彩あるものにするために、ギターを始めるべきだ。
で、安物のこいつなのだがあなどれず、なかなかのでっかい音が出るから僕のバカでかい声との相性がよくて、完全なるアンプラグドで弾き語りができる。実は、先日の茅ヶ崎のイベントでハーフタイムショーなるコーナーが設けられて、1曲ひねった僕だった。その際もこいつはしっかりと受け止めてくれたいい相棒である。コロナ禍で歌う機会が激減したため、土手にこいつと出かけて喉を保つ努力をしたり、ご近所さんと土手呑み会を催す際もこいつは大活躍してくれる。
記憶にあるだろうか? モーリスといえば今日のタイトル、キャッチコピーである。「モーリス持てばスーパースターも夢じゃない」と、俺たちに夢を与えてくれた。が、持っているのにスターになれなかった僕だ。が、まだ夢を諦めちゃいないのだから始末が悪い。
40年ほどの付き合いになるのだ。ほとんど狂いはなく、日本メーカーは本当によい楽器を作るものだ。僕が持っている国産のエレキたちも全てが元気で、全開バリバリに音を出してくれる。ちなみに、高校の合格祝いで買ってもらったギターは 6万4,000円 だった。するってえと、1年あたりのコストとして約1,500円である。月換算するとわずか100円ちょっとではあるまいか。素晴らしいっ。ねっ、人生100年と考えれば、この投資は安いもんでしょ。スーパースターの夢も見られるし。さあ皆さん、いかがでしょう?