『探偵物語』に出てきた松田優作は
何もかもがかっこよかった。
ジーパンとはまったく異なり、ちょっぴり抜けたところがあるキャラだったが、
なぜか俺には同じかっこよさが感じられた。
ベスパというバイクを知った。
キャメルというタバコを知った。
その他もろもろ、松田優作らしいモノがあふれていた。
昭和40年男たちは、100円ライターの火を競い合うように全開にしたことだろう。
SHOGUNの「バッド・シティ」がオープニング曲だったことも、
ちょっと抜けたキャラをピリリとしめるのに大きく貢献している。
そしてあの衝撃の最終回。
流れたダウン・タウン・ブキウギ・バンドの「身も心も」が
最高の演出をしていたっけ。
『探偵物語』は昭和54年にスタートした番組なので、
俺たちが中学2年生のころだ。
不良とかもちろんツッパリじゃなく、
ワルという生き方を初めて感じさせたクドーチャンから、
多くのことを教わった気がする俺なのさ。
(まったく違う人種ながらね)