パンクボーカルとお菓子屋主人。

 

右ページのメインカットを見れば、いかにもなお菓子屋さんのご主人である。が、一度牙を剥けば37年に渡り突っ走るパンクバンド・ニューロティカのボーカリスト、あっちゃんに変身する。(昭和40年男の)1つ上の兄貴は、昭和25年創業の八王子にある「ふじや」という菓子店の3代目の旦那で、インタビューでは自らを “バカ旦那” と呼んで笑う。取材には行けていないのだが表情のまんまの方だそうで、いつか訪ねてみたいと企んでいる今日だ。

 

驚き桃の木なのが、あっちゃんはこのお正月、3日に武道館のステージに立つ。“史上最遅のワンマン” と言われ、結成37年で初めてかの聖地で暴れるそうだ。もいまだに音楽にしがみついている少年だから、武道館と紅白出場は口癖のように言うくせに、ろくな努力をしないバカ者である。が、あっちゃんは違うのだ。バンド活動をこなす上、ライブの翌朝もふじやのシャターを開けて地域の方々のニーズに応える。こんなすげー兄貴がいたんだと感嘆するばかりである。よくぞ彼を取り上げた、『昭和50年男』恐るべしじゃ。

 

この武道館ライブのタイトルがまたいい。『ニューロティカの「心燃会」〜俺たちいつでもロックバカ!!〜』ときたもんだヘイヘイ。「心燃会」とはなんとも上手いネーミングである。そしてその意気込みを「日本武道館でパンクロックを叫んでやるぜ! 57歳の生き様を見せてやるぜ!」と高らに語っている。うーむ、やはりうれしくてならない1つ下の僕だ。

 

記事は菓子店についてのいい話ももちろん多く炸裂する (そりゃそーだ、菓子特集だもの・笑) 。購入してない方にはネタバレになるが、1つだけ紹介させていただく。先代であるお父さんから「デパートで売っているポテトチップスはウチで売ってるのと一緒だけど、売る人の心がこもっているからウチの方がうまい」と言われ、モットーとしてそのまんまに商売している。そのアクションは記事にて確認していただきたいが、いい話が満載だから必ず手に取るように。そして読めばわかる。パンクボーカルとお菓子屋の旦那は二足の草鞋ではない。双方があっちゃんそのものなのである。ぜひっ、ご一読くだされっ
 

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1件のコメント

  1. ごめんなさい。
    少しわかり難い記事でした。
    あっちゃんの一つ上のお兄さんがお菓子屋の若旦那かと思いきや、筆者の一つ年上のあっちゃんがお菓子屋の若旦那って事なんですね。

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