有楽町より徒歩で数分、僕はルンルンしながらも緊張気味にニッポン放送へと向かった。写真のとおり、取材対象は辛坊治郎さんだ。65歳とは思えない若々しさと、テレビで見たとおりの声で取材はスタートした。
いやあ、さすがだ。これに尽きる。言葉が次から次へと淀みなく出てくるのはあたり前田のクラッカーながら、感心・感動させられた。この取材はブッキングを担当してくれたスタッフがうまくいかなくて困っていたところ、だったらちょっと変化球になるけど辛坊さんにお願いしようと提言して実現したものだ。だってね、大ファンなんだもの、きゃっ。数ある情報バラエティのほとんどを斜めから見ている僕なのだが、『ウェークアップ!ぷらす』だけは正座する思いでブラウン管… いや液晶画面を睨みつけていた。それは辛坊さんのさばきが心から尊敬できるからだ。
去年の2月に『ウェークアップ!ぷらす』を降板して、ご存知の方も多かろう、ヨットでの “太平洋単独無寄港往復” を成功させた。往路の成功で歓喜した僕だが、復路もやると知って本当に心配していた。だってね、台風シーズンだもの。だが不屈の65歳は見事に成功させて、こうして僕の横にいたのである。最初に失敗して大バッシングを受けた時からの長い旅の成功だったからだろう、到着した時の笑顔は見たことのない氏だった。
残念ながらテレビのレギュラーに復帰はしていないが、彼らしい発信は各所で続いている。このつぶやきでもお届けした、眞子さまと小室さんの会見を受けた辛坊さんの言葉は見事だったし、寸分狂わずシンパシーを得た。「この日本の言論の劣化をなんとかしないとホントマズい」「嘘しか書かない週刊誌やネットの書き込みを信じてる連中がいかにアホかと」「今進行中の選挙における各党の演説内容も、最近どんどんネットの書き込みレベルになっている」と、これ以外にも核心に迫る発言があって大喜びの瞬間だった。と、そんなにまで大ファンの取材の正体は? まだ言えない、まだ情報解禁前なのだ。少々お待ちいただきたい。