深掘りすべきは、名作「チャンピオン リバースウィーブ®」の
原点を復刻したアイテムだ。
部屋着としても街着としても運動着としても活躍してくれる。これほど優秀なユーティリティプレーヤーは他にない。知ってるようで知らなかった “スウェット” の今昔物語を読み解いていこう。
(『昭和50年男』本誌 2021年 11月号/vol.013 掲載
“ファッション狂騒曲”「深掘りすべきスウェットの世界」より 抜粋・再編集 )
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■愛され続ける「リバースウィーブ®」の歴史を探る
スウェットの起源はチャンピオンとされている。チャンピオンは、米国発のスポーツ衣料メーカーであり、最近では車いすバスケの日本代表が着用したユニフォームが記憶に新しい。脳裏を探れば、パルマFCで中田英寿が着たユニフォームの右胸にチャンピオンのロゴが付いていたのも思い出す。
起源は、1919年。サイモン・フェインブルームがニューヨーク州ロチェスターでニッカーボッカー・ニッティング・カンパニーを創業し、セーターの販売事業を始めた。
ビジネスが目覚ましく立ち上がったのは1920年代。名門大学と取引を開始し、スポーツ選手がスウェットを着用するようになった時だ (編集部調べ) 。
1928年には、ミズーリ州にあるウェントワース陸軍士官学校からTシャツ、ソックス、ショーツを受注。これを機に米軍の各機関にスウェットも広まり、本来は訓練用だったが、その保温性の高さと着心地のよさから第二次大戦中には野営時に着用して眠っていた兵士もいたという (編集部調べ) 。
現在、スウェットの代名詞とされる「リバースウィーブ®」とは、チャンピオンが生み出した製法を表す言葉だ。顧客から “洗濯による生地の縮み” を指摘され、試行錯誤したのが発端となった。従来は、生地の編み目が縦方向になるように縫製していたが、横方向に使用。コペルニクス的転回を遂げて、縦方向の縮みを軽減させたのだった。この製法は1934年に開発され、’38年に特許を取得している。
1952年、リバースウィーブ® は二度目の製法特許を取得した。偉大なる改良点は、身頃の両サイドに「エクスパンションガゼット」と呼ばれるリブ編み素材を配したこと。これによって横方向の縮みも抑えられ、リブの伸縮によって動きやすさがアップした。
’60年代以降、チャンピオンのスウェットはブックストア (大学生協) での販売から運動部だけでなく一般学生の普段着としても広まり。ライフスタイルウェアとしての地位を確立していったのだ。
→ 次回へ続く…
【ファッション狂騒曲 スウェットの世界 #2】
知っておきたい、日本を代表するスウェットのこだわり。
取材・文: 國領磨人 撮影: 西谷圭司、小林岳夫 スタイリング: 金井尚也
掲載アイテムに関するお問い合わせ:
ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター 0120-456-042
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