昨日から最終のチェックをしており、明日の午前中には手放さなければならない。70回目の勝負であり、令和3年最後の戦いだ。戦いといえばレッド・ツェッペリンの「アキレス最後の戦い」がふと頭をよぎってしまうのは、あの曲があまりにも名曲・名演だからだ。7枚目のスタジオアルバム『プレゼンス』のA面1曲目で、何をとっても完璧だと思わされて唸ってしまう。アルバムの評価が分かれるのがおもしろいが、僕は大好きな一枚だ。彼らのマイ最高傑作をどれにするかって時期によって変化を起こす。だがラストアルバムの『イン・スルー・ジ・アウトドア』以外の7枚は、どれを取ってもベストワンと評価できるほどで、やはり彼らはモンスターだ。
ヘヴィーなサウンドは女の子向きでなく、僕らはそれを男として受け止めた。1976年の作品だからビッグヒットの『ホテル・カリフォルニア』の発売年で、この年は ’70年代ロックのピークと言い切っていいかもしれない。クイーンも『オペラ座の夜』を前年に出して、延長線上となる5枚目の『華麗なるレース』をリリースした。エアロスミスも初期のピークと言える『ロックス』の発売年だ。キッスだって「デトロイト・ロック・シティ」で始まり名バラードの「ベス」、僕は中学時代にコピーした「ドゥ・ユー・ラブ・ミー」で幕を閉じる傑作『地獄の軍団』の年だ。すごいぞ、すごすぎるぞ。
だが、翌年にはパンクやディスコミュージックの台頭があり、’80年に向かって多くのベテランバンドやミュージシャンたちが今風に言えば “オワコン” になっていく。ヤク中による活動の停滞なんかもあったり、ドラスティックにシーンが動いていく ’77年から ’79年は本当にスリリングだ。この3年だけの洋楽特集を組んだら、ちょっと上の世代には大ウケするのではあるまいか。
さてさて、最新号の発表はまだ少し先になるが、今日のつぶやきが締め切り作業中であることはちょっとしたヒントになるかもしれない。だってね、何日も何日もテーマの “●●●●●●/●●●●●●” についての記事を読み込んでいるのだから。解禁は毎度おなじみの発売直前の大安か友引となる。さあ、どんなのが皆さんに放たれるのか注目だぞ。