住んでいる団地の自治会だよりという掲示板に、こいつが張り出されていた。散々叩かれながらも、菅元首相の奮闘によって接種率が急カーブを描いたのは周知のとおり。そして現在、感染者の数も急下降カーブを描いている。ちょいと余談ながら、菅元首相が辞任を選択した時に野党の党首の方はまず批判を口にした。いやいや、ここはまず「総理、大変なご状況の中お疲れ様でした」とコメントしてから、ボッコボッコにしようが煮るが焼こうがすればいい。その方が絶対に支持率も上がるだろうことがなんでわからんのだろうか。与党含めてなのだが、一部の議員さん方に人としてなんたるか、日本人としてなんたるかという前提が乏しい言動が増えたなと常々気になっている。いかがなものだろう。
いやいや、得意の脱線ゲームでした。僕の周囲にも打たないという選択を決めた方が多くいる。言うまでもなくこの選択は間違いでないし、歴史は聡明な判断だったと評価するかもしれない。僕もイベントや取材が生業でなければ、もう少し悩んだかもしれない。まっ、呑み屋が居場所な僕だから結局今の選択をしただろうが (笑) 。で、この選択に対して心の分断が起きるようなことだけは避けたいなと願っている。
『昭和40年男』にも登場してくださった大江千里さんが先日声明を出していて、まさにそうなんだよなあとガッテンガッテンした。打った僕は、重篤化する可能性が極めて低くなったと信じるしかない。だが、罹患可能性はゼロになったわけでなく、媒介者になり得るかもしれないということだ。だったら打たない選択をした方々は行動を自粛するべきだと紛糾するなかれ。前述したとおり、個人の選択であり特に将来出産を望んでいる若い女性が大いに悩むのは想像に容易いではないか。
極めて難しく厄介な問題だと思う。一部の飲食店がテストケースとして差別営業をしているが、僕の感覚としては心が痛む。でも一方で、死活問題の飲食店さんにとっては有効策だというのもわかる。僕だって、摂取証明として携帯で撮っていたりする小市民だもの。
こんなにも女々しくつぶやいているのは、東京2020のつらすぎた経験からだ。何が悲しかったって、心の分断がヒステリックに加熱していき、選手への誹謗中傷という恐ろしいアクションが散見されてしまったことだ。日本と日本人をこよなく愛してきた僕にとって、傷を負うのに十分すぎるさもしい行為だった。くどいようだが、今回そのようにならないことを祈る。が、前述では脱線ゲームとしたが、国の偉い人たちでさえ国のトップに労いの言葉をかけられないのだから、仕方なしとも思えてきてしまう。さあて、今宵は武士道でも読みながら焼酎をガンガン呑るかな。