昨日の東京は暑かったが、今日はずいぶんと涼しい一日だった。秋らしさも少しずつ色濃くなってくる。これよりはちょっぴりセンチメンタル・ジャーニーになる季節を、旨い肴で呑みまくるのだ。ふっふっふ、経済回せっ!!
虫たちの求愛の声に続いて、秋の到来を知らせてくれるのが毎年こいつだ。去年の10月のつぶやきでもこの木のことに触れていて、ネットで調べる限り錦木でないかと書いたら、詳しい方から「ヤマボウシかハナミズキかと。写真見る限りだけど、ニシキギはここまで大きくならんな」と書き込んでいただいたりした。彼はもうずいぶん長いこと「浅草秘密基地」の常連さんであり、その道 (どんな道じゃ?) の仕事に就いている職人さんだ。まだしばし開店営業できない、ああ秘密基地である。で、今朝ネタにしようとあらためて写真に撮って彼に送ると、ハナミズキですよとお返事いただき堂々とタイトルに採用した、感謝。
コロナに明け暮れた令和3年はどんな仕上げを迎えるのだろう。多くの方から酒席のお誘いを受けているものの、今のところ自粛気味といったところだ。本当はそんなキャラクターでないから冒頭で経済回せっとかほざいてはみたが、完全なる復活の日に目一杯騒ぎたいとの考えだ。ちょっぴり悪いことしているのかな、な〜んて思いながらの酒はうまくない。早く、誰のご批判もなくなってもらいたいところだ。
夏へと向かっていく春もいいが、冬に向かっていく秋もいい。散々夏好きを叫んでいる僕だが、とどのつまり四季折々を愛している。物悲しい空気が日一日ごとに強くなるのをセンチメンタル・ジャーニーとしたが、でもそんな気分を背負って暖簾をくぐると、威勢のいい「らっしゃい」の声と湯気ののぼる鍋料理をつついている客たちの笑顔がある。大勢で鍋をつつくことが御法度のような冬は、今年も続いてしまうのだろうか。本当に呑み屋でのことばかり気になってしまうのは、コロナの収束が見えてきた証拠と思えばいとおかし。しばし呑み屋を封印しながらも、秋の夜長を満喫する術を磨くのもまたいとおかしだ。