ここのところサボり気味だが、僕はマラソンを趣味にしている。年に一度大会に出場する際には、会社の人間を誘い何人かのフルマラソンジャンキーを育てた。加えて、読者さんに呼びかけて大会で一緒に記念写真を撮ったり、読者の集い「浅草秘密基地」では陸上部を結成してゆるーく活動していたりもする。この本は、会社でジャンキーになり2時間台で走る男から借りたものだ。フルマラソン大会のデータを集計したもので、年齢別の100位までの氏名、都道府県、タイムとどの大会で出したかが記載されていて刺激を受けた一冊だ。「ちょっと貸してくれよ。いつかつぶやきのネタにするから」と借りっぱなしになっていた。
さて、なぜ今日引っ張り出したかといえば、僕が年に一度風になる大会が明後日からエントリー開始で、気合いを入れるために眺めたのだ。ターゲットにしているのは、茨城県のひたちなか市で開催される「勝田全国マラソン」で、去年は当然ながら中止となった。が、今年は規模を縮小して開催すると発表されていて、申し込み先着順のエントリーだからおそらく瞬間的にいっぱいになるだろう。なので今日のうちに申し込みの開始時間を確認しておこうと思ったら、ぬぁんとつい最近の17日付で中止が発表されていた。ガーン。
実は僕、ここのところ5年連続で申し込みはしたもののキャンセルしているという不甲斐なさだ。理由を挙げたらごもっともなのだが、そんなのかんけえねえ〜である。ダメダメである。50歳を最後に走っていないのだから、今年こそと燃えていたのだ (中止にホッとしてたりもするが・笑) 。最後に走った50歳の時のタイムは4時間9分だった。平成6年に初トライしてこれまでで15回のフル (14回が勝田) にエントリーして全て完走してきた。その中でも、歴代4位の記録をマークできたのは、50歳の節目を少しだけ努力で踏ん張ったのである。で、このタイムが一体どの程度なのかとこの本で検証すると、アッと驚く為五郎だ。各年代1位を見ていくと80歳の方でも3時間52分で、4時間9分は 81歳部門でやっとトップになれる (泣) 。では「還暦上等」を提唱している僕だからと60歳部門を見ると、トップはぬぁんと2時間54分!! 100位でも3時間25分ということだから、いかになんちゃってなタイムかというのがわかってしまう。
56歳のチャレンジは無くなってしまったわけだが、還暦カウントダウン3年となる57歳よりのリトライだと思えばこれまたいとおかしだ。中止を少しだけ歓迎してしまう複雑な自分がいるのは、何度走っても苦行でしかないからで、でもゴールの瞬間にそれが何倍もの感動になることも知っているからエントリーする。大会当日のツイッターで出走前のランナーが「さあ、ドMの集まりだ」とつぶやいていたが、これ言い得て妙である。さあ57歳の僕よ、がんばれよ!!