発売からもう10日以上が過ぎたが、かわいい最新号 (vol.69) はまだまだ生まれたばかりに感じられる。てなわけで、今日も元気に大編集後記をつぶやかせていただこう。
連載特集の『夢、あふれていた俺たちの時代』では、昭和52年・1977年を取り上げている。欧米の音楽シーンが大地殻変動を起こした年だ。常々語っているし、先日アナーキーの仲野 茂さんの記事についてつぶやいた時にも申し上げたが、僕が思うに音楽シーンが最もエキサイティングだったのはこの前年あたりから80年ごろまでだ。マーケットの拡大によって才能が集結する。そこにレーベルは金をジャプジャブつぎ込んでいくから、発展のスピードは加速するし個性が花咲き新しいタイプの音楽が次々に生まれていった。そんな中でもパンクは異端である。60年代には異端の先端だったはずのストーンズを、おっさんの退屈な音楽だとポジションさせてしまったのもパンカーたちだった。
その後、日本の音楽シーンにも強く影響した。今回の記事に証言者としてご登場いただいたのは、COBRA、ラフィンノーズで活躍し、現在もSAで活動しているタメ年ギタリストのNAOKIさんだ。彼自身もピストルズから影響を受けていて、それがいかにエポックメイキングだったかを熱く語ってくれている。ファンの皆さんにはシンパシー記事だろう。
だがおそらく、当時リアルタイムで記事が取り上げたアルバム『勝手にしやがれ!!』を聴いたというタメ年男はほとんどおるまい。小学6年生の俺たちには先日つぶやいたKISSでさえ背伸びだった。ナウでヤングでなかった僕も当然ながら後追いで、シーンの地殻変動期の中であまりにもエポックな存在だからと、学習の上で聴いた一枚だった。記事にしたことで、ずいぶんとラックから出動していなかった一枚をプッシュプレイした。古さは否めないが、このサウンドが昭和52年に世界を狂わせたことはやはり十分に理解できる快作である。パンクムーブメントは、その後の音楽シーンにおいても現在に至るまで重要なことを再確認できたのだった。
そしてあらためて、とんがっていこうという忘れかけていた気持ちを奮い立たせてくれるアルバムだ。初めて聴いたのは高校生で、ロックってやつが少し分かり始めた頃だ。僕はこの一枚をロックンロールアルバムと位置づけることで、その理解深度を掘り下げることができたんだ。な~んて気持ちとともに、まだまだロックで生きてやろうじゃねーかってな気持ちがムクムクだぜ。ともにいきましょう、皆さん!!
偶然にもこの夏、私も気持ちがムクムク致しまして、太々しい顔でベースを弾くシド・ヴィシャスがプリントされたTシャツを買ってしまいました(笑)
そしてさらに!
ロックなハートとおっさんの趣味を両立させるために、昨日こちらの記事で紹介されたストーンズのゴルフバッグも購入したぜ。