今日も元気に最新号 (vol.69) のPRであり、ご購入いただいた方にはシンパシーを感じていただくための大編集後記じゃ。連載特集の『夢、あふれていた俺たちの時代』で取り上げた昭和52年の、僕個人にとって最大の事件について触れたい。キャンディーズが「普通の女の子に戻りたい」と叫んだ。一昨日このコーナーからお送りした「こころのベストテン」では、ピンク・レディーの快進撃が2位にランキングされていたが、まだ男の目覚め前夜の僕にとっては “セクシー” よりも “笑い” だった。『8時だョ! 全員集合』で健気に体操にチャレンジする3人が大好きだった。『みごろ! たべごろ! 笑いごろ!!』でもイキイキと笑いに徹する3人は、女性版ドリフターズだった。ずっとすっと、僕にとってのスーパーアイドルとして君臨すると思っていたのに、普通の女の子になんかならないでくれーと叫んだ日だった。
お楽しみ会で、3人トリオを組んで女装して披露した「年下の男の子」が深く強い思い出だ。クラスメイトの女子からスカートを借りたから、僕らが何かをやらかすことは噂になっていた。当日、出番が近づいてくると芸の披露中の方には申し訳ないが、3人で教室を抜け出し、トイレで着替えてさあ出番だ。教室に入ると爆笑の渦で、あまりのすごさに僕らも笑い崩れてしまい、猛練習した「年下の男の子」の振り付けを完璧に披露できなかったことが、今も悔やまれる。
と、僕の小学生ライフにおいて欠かせぬ存在のキャンディーズで、今回の『夢、あふれていた俺たちの時代』では、ぬぁんとランちゃんが登場して昭和52年、1977年のキャンディーズについて語ってくれているのだ。「えーっ、知らなかった」と叫んだあなたはすぐに書店に走りなさい。
6ページを作り込んだ中には、キャンディーズの当時写真も使っているし、この連載特集の冒頭ページも3人のライブカットを使っている。もうね、やっぱりサイコーなのだよ。キャンディーズこそ我がアイドルであり、今回のインタビューで見たランちゃんは今もアイドルなのさッ。ファンの皆さん注目は、キャンディーズナンバーも多く披露するというコンサート・ツアーだ。チケットをゲットした方にも、この記事は必読ですぞ。ぜひっ。