このつぶやきから、不定期連載でお届けする「還暦上等」である。そもそもは『昭和40年男』の10周年を記念してぶちあげたスローガンだ。俺たちはいったいどんな還暦男となるのだろうか? 還暦を迎える昭和100年は、雑誌『昭和40年男』がハブになって還暦概念大変革元年とする野望を掲げているのだ。僕はつい先日誕生日を迎え、いよいよXデイまであと4年を切った。その日まで僕はなにに影響され、思考や心境にどんな変化があるのかをつぶやきながらみなさんと共有していきたいと考えている。ではシリーズ3回目をお届けしよう。
ポジティブシンキングが得意技である。そこに巳年のしつこさが絡まって、根拠なき自信で突っ走っては活路を見出すまで粘るのだから、一般的にはきっと迷惑な男だろう。でも実は、傷つきやすかったりもする。ナイーブだったりもする。あー、めんどくせえ。ともかくだ、ネガティブ思考や発言が大嫌いだから、還暦まで臭いものには蓋をしちゃうのである。が、ここのところ身体の劣化が著しいのは否めない。蓋をしちゃっているはずなのに、なんだかにおってくるぜってな状況だ。
昨日、医者にかかった。このところ肩甲骨のあたりに鈍痛があって、筋でも痛めたのかなと放置していたところ、徐々に痛みが増していくうえ右手に痺れがきた。となると、素人ながら疑わしいのは頚椎のヘルニアということになる。奇しくも知り合いが、椎間板ヘルニアを切ったばかりである。今年は右の犬歯を失い、右足の捻挫に苦しんだ。なんだか右右右の令和3年で、右にいい神社ってないかなあ。
先生の見立てではヘルニアの心配はないとのことだが、6番と7番頚椎の間隔がやや狭いとのことで、圧迫して痛みや痺れになっているということだった。高校時代より身長が5センチ縮んでいる僕で、これまた素人考えながらその要素は頚椎・胸椎・腰椎の間隔の圧縮が大きいことは間違いない。そこでもうかれこれ8年近くになる、ぶら下がりを生活の中に取り入れているほどのビビリだ。で、結論として現状ではそれほど心配するレベルでないとのことで、運動もOK (しないくせに・笑) ということだからホッとしたところだった。痛み止めと湿布を処方されたのだった。
身体のあちこちにガタがくるなんて言葉をよく耳にするが、やはり56年ハードに使ってきた身体はそれなりにポンコツになっているということだ。これと向き合いながら迎えるのも還暦であり、さらにその先の人生なのだろう。時折、痛みに悩まされるかもしれないとの注釈付き頚椎という烙印を押されてしまった。まっ、概ね健康なのだからおっかさんに感謝と、虫歯にしろ捻挫にしろ用心が足りなかったということだから、ポンコツなりに労ってやれという警告だと捉えましょ。同世代のみなさんも気をつけましょ!!
私も4月頃から左脇腹の痛み(というか違和感)が続くのでネットでいろいろ調べたていたら、無意識に大腸癌の可能性かも、と思い込み、それが進むと今度は胃がガスでぱんぱんになり苦しくなってきた。家族に胃がんもいるしと思うと、さらに腰、背中にまで痛みが…。まさか多臓器に転移か?などと超ネガティブ思考に。とにかく意を決して人生初の人間ドックに。胃カメラほか様々な検査を受けたが異常なしだった。アレだけ胃が苦しかったのにポリープはおろかピロリ菌もなし、逆流性食道炎もその兆候すらなかった。そう思ううちに徐々に症状は良くなってきた。これら全て精神的なもの、なんだろうか?
考えてみると症状が悪化したのは、ネットで症状を検索しだしてからだ。「左脇腹痛」とか入れると真っ先に「大腸がんの検診なら〜〜」と出る。でもこれはクリニックの広告である。きっと私の病気は「〜〜かもしれないシンドローム」に違いない。