ヴィンテージアロハシャツの起源と歴史 (その6)
ヴィンテージアロハシャツの復刻を手がけるサンサーフが所蔵する、歴史的な価値が高い貴重なヴィンテージコレクションから7つのアイテムを厳選。それぞれが残した功績をとおして、アロハシャツの奥深いヒストリーをひもといていこう。
(『昭和50年男』本誌 2021年 9月号/vol.012 掲載
“ファッション狂騒曲”「アロハシャツのカルチャー徹底解説」より 抜粋 )
[前回] ■【ヴィンテージアロハシャツを学ぼう … #5】 金メダリストで伝説のサーファー、デュークの功績で全米に広まる! |
ゴーギャンの版画をコラージュした、コレクター垂涎の名品。
ブランド名: カメハメハ
アロハシャツをアートの域へ
カメハメハは1936年創業のカメハメハ・ガーメント社のブランド。同社は軍のサービスセンターの補助機関として小規模工場からスタート。当初は陸・海軍のためのテーラーとして稼働した。1940年代には従業員200人の大規模工場を完成させて、ゴーギャンの版画をモチーフにしたアロハシャツ「ゴーギャン・ウッドカット」など数多くの名作を残している。
ゴーギャン作の版画をアロハシャツにした慧眼
1936年は、当たり年と言えるだろう。前回で紹介したブランフリート・スポーツウェア社とはまた違った方向性で、アロハシャツに革命を起こすことになるカメハメハ・ガーメント社も創業しているからだ。同社は誕生してから3年後にミシン125台と150人以上の従業員を抱えるハワイ最大の衣料品メーカーに成長している。
1940年代にはアロハシャツのレジェンドとして今も語り継がれるテキスタイルデザイナーのジョン・メイグスと組んで、「ゴーギャン・ウッドカット」を発表。これはポール・ゴーギャンの版画作品をジョン・メイグスがコラージュしたデザインとなっていて、すぐれた芸術性でヴィンテージコレクターからも高く評価されている。
→ 次回 (その7) へ続く
取材・文: 國領磨人 撮影: 西谷圭司 取材協力: 中野喜啓 (サンサーフ)
掲載アイテムに関するお問い合わせ: 東洋エンタープライズ
8月11日(水) より発売中!『昭和50年男』2021年 9月号/vol.012
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