ヴィンテージアロハシャツの起源と歴史 (その4)
ヴィンテージアロハシャツの復刻を手がけるサンサーフが所蔵する、歴史的な価値が高い貴重なヴィンテージコレクションから7つのアイテムを厳選。それぞれが残した功績をとおして、アロハシャツの奥深いヒストリーをひもといていこう。
(『昭和50年男』本誌 2021年 9月号/vol.012 掲載
“ファッション狂騒曲”「アロハシャツのカルチャー徹底解説」より 抜粋 )
[前回] ■【ヴィンテージアロハシャツを学ぼう … #3】 投票で1位に選ばれたランド・オブ・アロハ。 |
五輪金メダリストで伝説のサーファーでムービースター、
デューク・カハナモクの偉大なる功績とは?
ブランド名: デューク・カハナモク
伝説の男が本土に広めたアロハシャツ
競泳で五輪の金メダリスト、サーフィンの伝道師、そしてムービースターとしても活躍した伝説の男、デューク・カハナモク。ニューヨークとカリフォルニアに拠点を置く大手メーカーのシスコ・カジュアルズ社からリリースされたデュークのアロハシャツは、1950年代にアメリカ本土でも大人気となる。
ハワイの文化を本土に広めたカリスマの功績
1950年代のアロハシャツ黄金期を築いたキーパーソンとしては、デューク・カハナモクの名前を挙げないといけない。彼は1912年に開催されたストックホルム五輪の100m自由形でゴールドメダリストとなり、8年後のアントワープ五輪でも金メダル、さらに4年後のパリ五輪では銀メダルを獲得するなど、超人的なアスリートとして名を残している。
また、ハワイ生まれの彼はサーフィンの伝道師としても活躍。アメリカ本土はもちろん、世界中に波乗りの楽しさを広めている。彼からサーフィンを教わった人物には英国のロイヤルファミリーもいたほどだ。1949年にはシスコ・カジュアルズ社と契約を結び、自身の名前が冠されたアロハシャツのプロモーションを全米中で開始した。彼は映画『怒涛の果て』でジョン・ウェインとも共演するなど、通算で30本もの映画に出演している。その映画界では、1954年にアカデミー賞を受賞した『地上より永遠に』でモンゴメリー・クリフトやフランク・シナトラといった出演者たちがそろってデューク・カハナモクのアロハシャツを着用。アロハシャツは、ハワイのローカルウェアから全米で愛されるファッションアイテムへと躍進を遂げた。
→ 次回 (その5) へ続く
取材・文: 國領磨人 撮影: 西谷圭司 取材協力: 中野喜啓 (サンサーフ)
掲載アイテムに関するお問い合わせ: 東洋エンタープライズ
8月11日(水) より発売中!『昭和50年男』2021年 9月号/vol.012
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