突然だが、チーム『昭和40年男』でタイトルの野望が胸に飛び込んできた。というのも、かわいい弟『昭和50年男』が記事化していたからだ。発売されたばかりの最新号の特集は『できるかな?』で、この中で “欽ちゃんの仮装大賞” を取り上げている。正式名称としては『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』であることをお断りしておこう。
あの番組、なぜかいつも涙が出てくる。大きな感動というわけでないが、ほのぼのといいなあと思える作品に出会うと自然とツーっと涙が流れる。感情の起伏を意識させない不思議な涙で、放送があるとなんとか予定を合わせるほど好きだ。人間らしさがあふれ出てくるのがよい。体を張った創意工夫がよい。そこにやさしく言葉を掛ける欽ちゃんと慎吾ちゃんや、審査員たちの人情たっぷりの査定もすべてよい。昭和テイストも感じさせてくれるやさしい時間が過ごせる。
欽ちゃんといえば、2014年の5月発売号で特集を組んだ。この時、欽ちゃんの凄まじいまでの集中力に触れることができたことは人生の宝の一つであり、手本にしたい男の姿を感じることができた。ロングインタビューになり、午後イチから始まった取材は予定時間を過ぎてしまい、続きをやろうとおっしゃってくれて『昭和40年男』史上に燦然と輝く延長戦を敢行できたのである。その合計時間は10時間以上にもおよび、その時間のすべてにエネルギーを注ぎ込もうとするのだ。当時で73歳を迎える直前だった。この経験も、僕をビッグプロジェクト(!?) の「還暦上等」に夢中にさせているゆえんかもしれない。
兄弟誌に掲載された記事には、番組にまつわるあれこれがたっぷり詰められていて「できるかな?」特集にこうしたセクションを作るのは、手前味噌ながら『昭和40年男』のDNAが詰め込まれていてよろしい展開だ。そして気になるのは2月に放送された第98回の時に「今回で私、この番組終わり」と発言したことだ。日テレの公式サイトも98回で止まったままで、次の予選の告知はまだない。本当におしまいなのか? いや、きっとそんなことはない。ともかくチーム『昭和40年男』で、第99回に出る構想だけは進めていくことにしよう。100万円獲ってパーっと使っちまう呑み会が夢だっ!!