このタイトルとビジュアルで、「おっ」と思う同世代諸氏は多いのではあるまいか。だがザーンネーン、この記事は本日発売のかわいい弟『昭和50年男』がその舞台なのであーる。しかも巻末の大事な場所に満を持して配置しているあたり、やるなっ編集長!! ってな気持ちである。この6ページは、古舘さんに関心のある方ならオススメですぞ。たっぷりと読み応えがあるのは、作家の樋口毅宏さんが聞き手を務めていて、グイグイ入り込むからだ。昭和46年男の彼ながら、『昭和40年男』でも十分に成立するページでちょっとうらやましかったりするぜ。
古舘さんといえば俺たち世代にはプロレス・F1だろうか。秀逸な広告コピーのようなフレーズが次々に生まれる彼の脳みそって、一体どうなっているのだと常々思う。『夜のヒットスタジオ』や『報道ステーション』などでも活躍したけど、どちらかといえば前述した実況や「トーキングブルース」に代表される、ソウルフルなトークが好きだ。それとなんと言ってもタカさんとやった深夜番組『第4学区』が好きだった。なんとなく、この古舘さんもちょっと異なる人に僕は感じていて、司会、マシンガントーク、そしてタカさんと交わす頭脳プレゼンという3つを分類している。
ちょっと脱線ゲームながら、『第4学区』というタイトルは僕も経験している東京都立受験におけるグルーピングなのだ。ちなみに僕は第5学区で、荒川区や台東、足立といったダウンタウンなグループで、都立高校進学を選択すると中学時代と変わらない空気感のやつらと学び舎を共にすることになるのだ。当時の都立高校受験はその学区にある “群” と言われる、程度でくくったグループを受けて、どんな事情で配分されるかは知らんが割り振られた学校に通うのである。単独に指名できる高校もありそちらを受験するのも可能だが、群学校の方が数が多かった。エリアグルーピングが学力程度グルーピングと組み合わさって高校ライフが決まるということだ。で、お二人が第4学区だったからこの番組名というのは、センスがいいなあ。僕のお隣の学区で、板橋区や豊島区あたりの荒川から見るとなんとなくハイソに感じてしまう。
実は僕、しゃべりの仕事もおおせつかることが多いから古舘さんはスーパーアイドルなのだ。もちろん足元どころか地中に埋まっているレベルなのだが、我ながらキレを感じられた時はちょっぴり古舘さんが頭の中で微笑んでいたりする。彼がいなかったら若干、ほ~んの若干ながらしゃべり方は変わっていると断言できる。人はどこから影響を受けるかわからんものだ。
そんな尊敬する方の掲載だからうれしいったらない。記事ではあんなこんなこぼれ話がびっしり詰まっていて、必見の6ページだ。今回の特集『できるかな?』は俺たち世代にチンプンカンプンなものも多いが、グッとくるのもたくさんある。さらに最新号の大トリとなる古舘さんのページなんだから、10コ上のおっさんも買いでしょ!! あっ、でも僕のようなファンの方は古舘さんのページの立ち読みだけでもいいよ。それでも十分うれしいのでお付き合いくだされ。さあ、書店へと走れっ!!