東京オリンピックよ、さらば。

やったよ、我が街のアイドル、小僧も金メダルゲットだぜ。残念ながら不調に終わってしまった桃田選手に代わってあっぱれだぜ(笑)

いや~、今日のマラソンは見所満載のいいレースだった。キプチョゲ選手の完璧な強さにまずはあっぱれだ。彼を中心に進んだレースながら、2位集団となってもだらけることなく突っ走ったし、なんといっても日本人ですからっ、大迫 傑 選手のファイトは涙なくして見られなかった。8位から2人差して2位集団を追い上げていくときの顔ったら、終了後のインタビューで語ったとおり100%出し切っている顔だった。メダルに届きはしなかったが、本当にナイスファイトだった。そして、負傷から間に合わせた中村選手も、前半を先頭集団で果敢に攻めた服部選手も、逃げることなく諦めることなく完走を遂げた。あっぱれである。大和魂である。あーっ、感動した。

 

今日で終わってしまう東京2020だが、ほとんどテレビ観戦することができず、出社前の朝にダイジェストで見るのがやっとだった。去年、通常に行われる前提の際には、出来るだけ多くの休みを取ってテレビ観戦したいと目論んでいた。5日の陸上のチケットが当選してたからこれも楽しみにしていたし、沿道でマラソンの応援に日の丸を振る予定だった。すべてが崩れちまったよ。せめてテレビ観戦となるが、コロナ対策に無駄な時間を強いられるばかりで、とても休みなんざひねり出せなくなっている。

 

ただ、絶対にリアルタイムで放送を見届けようと思っていたのが、今日の男子マラソンと開閉会式だ。マラソンは前述したとおり記憶に強く残るレースになったが、残念だったのは開会式だ。近年の開会式にない、格調高く気品がありながらどこか控え目な演出で、しっかりと日本文化をプレゼンすると期待していたのに、これだけ薄っぺらなものを我が国が発信するとは。ワクワクしながらテレビの前に座った僕をハンマーでぶっ叩き、開いた口が塞がらないままの長い長い苦痛な時間だった。おそらくオリンピックの開会式を見る度に思い出し、悲しい気持ちになるだろう。すったもんだはあったものの、そこは表現と文化のクオリティが高い国だからと安心していた。が、みるみる背筋が凍りついたのは、期待の大きさの裏返しだった。今宵の野村萬斎さんの心やいかにと考えると、自分のことのように悔しくなる。

 

これから始まる閉会式に期待するのももうとっくにやめたが、それでも見ておきたい。自国開催の夏の五輪を人生で二度と経験することはないだろうから、目にだけは焼き付けておこう。8年前の決定に狂喜乱舞し、これまでの人生でもっとも期待していたイベントはつらさと悲しみが残った。コロナのクソッタレのせいであるが、あのどうにもならない開会式を披露してしまうということはリアルなのだ。そしてもうひとつ、起こってしまった心の分断もオリンピックやコロナのせいということだけでなく、現在の日本のリアルなのかもしれない。先日もつぶやいたが、意見を出すこと自体は人間として正しい。だがそれに端を発して、負のエネルギーが巻き起こって心の分断を生んでしまったこと。そして、その矛先を努力に努力を重ねたアスリートたちに向ける行為が多発したことは悲しすぎる。

 

決定直後にタメ年のライター、『昭和40年男』に多く執筆してくれている濱口と嬉々として祝杯をあげた夜が忘れられず、あの日バカみたいにはしゃいだ二人がかわいそうにも思えてくる。日本の表現が好きだ。文化が好きだ。そして人の心が好きだ。粉砕された気分である。でもね、明日からまた笑って取り戻すぜ。負けないで立つぜ!!
 

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2件のコメント

  1. 私は反対はできません。先日なくなった古賀さんが命をかけて取った金メダル。内村がどうすればできるかをみなでと訴えてかけていた姿を見て反対などできるものか。

    • イワナガノリユキさん、コメントありがとうございます。
      僕の書き方がよくなかったようですね。加筆しました。

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