妹を持つ兄ちゃんのつらさ!!

えーっと、整理しましょう。奇数月の11日が『昭和40年男』の発売日で、弟の『昭和50年男』はその裏に入って偶数月の11日だ (もうすぐっ) 。さらに加わったカワイイ妹の『昭和45年女・1970年女』は、まだ独立創刊できていない (50年男の臨時増刊扱い) から問屋さんの都合で若干の揺れは生じてしまうのだが、奇数月31日を第一希望としていて、現在絶賛発売中の第2号は先月の29日に発売となった。さらにさらに、もう丸々3年間続けてきた偶数月に打ち込んでいる総集編も、ついに4年目に突入するのを今作っているところだ。隔月刊誌を1誌のみでやっていた頃に比べれば4倍の発行数になっていて、世間様の騒ぎも比例して格段に上がっている。ありがたいこっちゃ。

 

書店に行くたびに一喜一憂する。4つとも棚に収まっていて、『昭和45年女・1970年女』はきちんと女性誌のコーナーに入っていると僕は泣く。四半世紀以上奮闘を続けてきた出版人生において、あのコーナーは憧れの聖地なのだ。現在『昭和40年男』が並んでいる男性誌コーナーも長きにわたり憧れだった。これまでバイク雑誌や音楽雑誌を数多く発行してきた。どこの書店さんでもモーター系と音楽系は専門の棚を作ってくださり、専門性を求める方々にドーダーッとドヤ顔になる作りで打ち込む。対して、男性女性ともに一般誌は雑誌コーナーの激戦地であり、なんとなくふらりと立ち寄る方が多いから手に取ってもらうことから激戦なのだ。棚は広くその分並んでいる点数が多くて、とくに女性誌の数ったら僕は長年ビビっていたくらいだ。だから入っていると泣くのだ(笑)。

 

最近の書店さんではワンコーナーと呼ぶコーナーを作っている。すると兄弟の2誌と総集編はたいがいここに入ってしまうわけだが、僕はあまりこのコーナーに入るのを歓迎していない。売ってくれているのだからもちろん文句は言えないが、メンズノンノやポパイ、Penと並んでそれらを買いに来た方々と勝負がしたいと思うのは、うん、やっぱり憧れからですな。東京都荒川区という下町生まれの下町育ちが、代官山に憧れる気持ちだと言えばよろしいか。

 

そして写真は都内某所の書店の、前述したワンコーナーの棚だ。これはうれしくない方で泣く。平積みなのに悲しいのは、だってここに女性はほぼ来ないでしょ。40・50兄弟が仲良く入っているものの、パクリ誌もブイブイ言わせているのにも悲しみのどん底を味わったのだった。そしてさらに追い打ちをかけられたのは、同世代だろう男性が『昭和45年女・1970年女』を隅から隅まで立ち読みして買わずに置いた。立ち読み自体は推奨派なのだが扱いが乱暴な人で、でも「かわいい妹になにすんだーっ」とは言えず、置かれた本の傷みを確認してハートブレイクしながら積まれた山の下に入れたのだった。男兄弟で育った僕だから、妹がいたぶられている姿は初体験である(!?)。こんなに胸が痛いものなんですね、全国のお兄ちゃん。酒だ酒だ、酒を持てーい。やけ酒じゃーっ!!
 

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