先月発売された写真の雑誌の “最強「アイドル夏ソング」決定盤” という企画で、3曲選んでその理由を書けというミッションをいただいたのは先日もつぶやいた。その際は発売直後ということで、ネタバレを避けようと発表しなかったがもうよろしいだろう。ちなみにこのページの説明文には、“数ある名曲の中から識者に、時代を問わず「好きなアイドルソング」を最大3選曲してもらい” とある。識者だってさ、キャッ!! この扱いと、そして僕のセレクトした3曲にも異論反論あるだろうが、まっ、許してちょうだいな。ではその3曲とその理由を、掲載した原文のまま発表させていただこう。
1曲目。「夏が来た」キャンディーズ
歌い出しの歌詞「緑が空の青さに輝いて 部屋のカーテンと同じ色になっても」が、初夏の力強さと爽やかな風を感じさせてくれる。元々はキャンディーズのために書かれた曲ではないそうだが、いやいや、彼女たちだからこそ最大限に表現された見事すぎる “夏” である。キメとなる「君に電話かけるよ」に男の子はキュンとさせられた。
2曲目。「夏色のナンシー」早見 優
「ハワイから来たバイリンガール」のキャッチコピーで1982年にデビューした早見 優。当時のアイドルたちの多くが夏に小麦色の魅力を振りまいていたが、その中でもメガトン級の威力を放つさすがのロコガールだった。歌詞が絶妙に乗ったキャッチーなメロディは筒美京平作品で、見事な歌唱と愛らしさでナンシーを演じていた。
3曲目。「渚のシンドバッド」ピンクレディー
阿久 悠&都倉俊一のゴールデンコンビによる楽曲は目まぐるしい展開を見せ、仕掛けの多い凝ったアレンジが引き立てる。そこに乗った歌唱と振り付けもすばらしく、完璧と呼ぶにふさわしい昭和の名曲だ。ヒットした1977年の年間オリコンチャートでも堂々の1位で、ビンクレディーを国民的な存在へと押し上げた代表曲である。
いかがでしたか。先方の編集担当者にベタベタですみませんとお詫びメールした僕なのさっ。ちなみに僕以外に25人の “識者” が参加していて、その中には『昭和40年男』が大変お世話になっている馬飼野元宏さんもいた。彼の3曲は、「17才」南 沙織、「赤道直下型の誘惑」渡辺桂子、そして同じくキャンディーズからは「暑中お見舞い申し上げます」をセレクトしていたよ、パチパチ。てな訳で、アイドル夏ソングベストスリーでしたー。つぶやき読者のみなさんも、ご参加くださーい!!