素人コメディアン道場にでることになった俺。
ピンで勝負できるほどのいわゆる漫才的な実力がないことは
小学生とはいえわかっていた。
ドタバタコント系で勝負するのが、俺にとっては正攻法だったのだ。
クラスの人間を見回し、その時点で考えられるベストな人選をした(つもり)。
早速、台本書きに入った。
先生から原稿用紙が30枚支給された。
さすが学級会で可決されるとこうした優遇制度がつくのだ。
お楽しみ会の何十倍ものプレッシャーを感じながら
俺はものすごく燃えていた。
チャンピオンになってドリフターズに入る。
やっと長さんの目にとまるチャンスが巡ってきたのだ。
6人目のメンバーとなれるかもしれない。