昨日に続き夏ネタで恐縮だが、先日雑誌のアンケート取材を受けた。徳間書店さんから出ている『ENTAME』という雑誌の先月30日に出たばかりの9月・10月合併号である。ちょっと刺激的な表紙で、ウブでシャイな僕はレジに運ぶことができず、まだ中身は見ていない。ともかく予定どおりに掲載されていたら教えてちょうだい。
企画名は、“最強「アイドル夏ソング」決定盤” とのことで、3曲選んでその理由を書けという秒殺レベルのミッションながら、『昭和40年男』編集長という立場が邪魔をする。「ひねるかなあ」と。いや、そもそもベタベタな本を作るベタベタな人間なのだから直球をど真ん中に投げ込もうとセレクトした。まだ発売したばかりだからここでは明かさないが、豪速球が山田太郎のミットにパシッと収まったぜ。ウブでシャイでない方はぜひ手に取ってみてくだされ。
毎週月曜日に出演させてもらっている、SBS信越放送の昼の帯番組『ミックスプラス』でも夏をテーマに1曲かけている。というのも、毎度放送時における最新号のネタからしゃべらせてもらっていて、今回 (vol.68) の特集では直結する曲が少ない。たとえば、以前組んだ特集の『日本ロック元年』だったら、次から次へと特集ネタから曲をレコメンドできた。『アドベンチャー物語』ではそれが難しく、コーナー最後に今日の1曲を振られると「僕にとっての夏曲で〜」と若干のウンチクを入れながらリスナーの方々とさようならするのだ。
で、急遽思いついたこの夏レコメンドコーナーで最初に選んだのが、吉田拓郎さんの「夏休み」だった。放送日が7月19日だったからで、東京では翌日が終業式で夏休みに突入する直前のワクワクが止まらなかったという思いを込めて流した。翌週となる26日は、16歳から17歳になる夏のヒット曲で、RCサクセションの「サマーツアー」にした。高2のこの夏って、サナギマンからイナズマンになるくらいの経験をさせてくれたから、この曲が鮮やかなシーンの数々をフラッシュバックさせるのだ。おそらくみなさんも共通ではあるまいか? 高校時代の3つの夏の中でも、高1はまだガキすぎる。高3は将来とか考える大人の階段を上がっている。人生で最後のガキの夏が高2じゃないかなあと。中村あゆみさんが歌っていた名曲も妙にしっくりとくる。16歳で初めてのキスをして、17歳で初めての朝を迎えて、ため息の18歳ってか。
とまあ、この後もトークネタと絡められない時は夏ソングでいくぜ。9日は『ENTAME』でもセレクトした曲をお届けするが、明日は乞うご期待だ。特集と連動させてすばらしい曲をレコメンドさせてもらう。ヒントは、明日のトークは特集の3章目の「記憶の中の鮮やかな冒険」でくっちゃべる。ぜひ、お聞き逃しなくっ!!