わかる記事とわからない記事が点在するのが『昭和40年男』の妹と弟だ。まっ、『昭和40年男』でも「えっ、そんなのあった?」としばしばダメな僕だから、よけいにそうなのかもしれない。昨日発売になったカワイイ妹の『昭和45年女・1970年女』vol.2の特集は、『私たちをトリコにした 胸キュン男たち』として、男版と変わらぬ得意ワザ、怒涛の詰め込みを実施している。いやあ、手前味噌ながらよくぞ集めたものだと感心させられるばかりで、インタビュー記事がてんこ盛りである。残念ながらインタビューは実現していないが、デュラン・デュランのベーシスト、ジョン・テイラーのページがある。
ご覧のとおり、なんちゅうかっこよさだろう。そして彼はただかっこいいだけじゃない。ベーシストとしての実力と個性が魅力であり、デュラン・デュランの世界を作り上げた人である。僕が当時組んでいたバンドのベーシストも一目置いていて褒め称えていた時に、「へーっ、こんなにかっこいい人がね。天は二物を与えるねー」なんて言葉を吐いた記憶がある。個人的には「リオ」が大好きで、このベースプレイもやはりかっこいい。
当時イギリスからメロディアスな曲とシンセを巧みに使う元気な連中がジャンジャカ出てきては、僕らに名曲をねじ込んでいたっけ。ハワード・ジョーンズの「ホワット・イズ・ラヴ?」にカルチャー・クラブの「君は完璧さ」(なんちゅう邦題じゃ)、カジャグーグーの「君はTOO SHY」(なんちゅう邦題じゃ・笑) あたりが好きだったなあ。そうそう、デッド・オア・アライヴの「ユー・スピン・ミー・ラウンド」を『オールナイトフジ』で目撃した記憶があるのだが、ちょっぴり自信がないなあ。どなたか記憶にありませんか?
誌面では編集部によるセレクトで、“ベーシスト” ジョン・テイラーの名曲5選の囲みが作られている。こうした一手間をかけるのもまるで『昭和40年男』的手法であり、得意の詰め込みであり、ファイトがみなぎっているぜ。さあ、『昭和40年男』読者の男子諸君。職場の後輩に、そして愛する人に、リボンをつけてプレゼントすればコミュニケーションがグッと密になること間違いなしの一冊を今すぐにゲットしてくれ。なんだか、大編集後記みたいになってきたなあ。