TOTOのデビュー考察。

発売からちょうど2週間が経過して、僕のつぶやきは毎度のどうでもいい (自分で言うなーっ) よもやま話に戻させていただく。のんびりお付き合いいただける方のためだけに綴るので、バーカとかアホっとか言いたい方は無視してちょんまげ (でたーっ、昭和なまり) !!

 

先週の日曜日のことだ、全国各地のビジネスパーソンたちをうならせる(ウソ)記事が日経新聞朝刊に掲載された。「Rock Times」とタイトルされたカラーページで、ぬぁんとその1/2程を使って制作された記事の主役は僕だ。きゃっ、お恥ずかしい。ご丁寧に写真入りで、プロカメラマンさんをもってしてもおっさんはおっさんにしか写らないことが立証されている。56歳になろうとする紛れもなく昭和40年男であり、顔に刻まれた深いシワは少し上世代と思われても仕方なしの写りだ、トホホ。カメラマンさんは決して悪くない。すべては老け込んじまった僕の不徳 (!?) とするところである。

 

で、記事はビシネスとはま〜ったく関係のない内容である。そりゃそうだ、かの日経様でビジネスを語れるようだったら、50代の後半に差し掛かって時間のほとんどを仕事につぎ込むような生き方はしてないさっ。オンとオフを大切になんてセリフをさらりと言える方が、日経を舞台にビジネスを語るのさっ。なんだか久しぶりのよもやま話でやさぐれとるなあ(笑)。

 

トトが今も活動を続けていることはご存知だろうか? わしゃあ知らんかったのだが、今回の記事の取材を受けることで再認識できたのだ。ははーん、先月、トトの新譜『With A Little Help From My Friends (ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ)』についてつぶやいていたのはそういうことかと突っ込んでくださった方は、相当なつぶやきジャンキーである、サンキューっ!!  いやいや、そんな方はおるまいて。おっと今度は脱線ゲームだ、いかんいかん。で、このアルバムの詳細については上記のリンクをご覧いただくか、僕のつぶやきを確認していただくことにして、日経の記事に話を戻す。要するに、このアルバムの広告を発売元のソニーが掲載するからそのページの上段に、トトについての記事を付けたいとのことで不肖ワタクシが抜擢されたのである。「初期しか知りませんよ」とお断りしようとしたところ、それでいいんだとのことだ。ただし、アルバムの試聴 (CD版とDVD版をラインナップ) だけは済ませて臨んでほしいとのことだった。さらに記事でよいしょは一切要らないとのことだから、ならばと快諾してインタビューを受けた。

 

日経の購読世代と70年代〜80年代の洋楽リスナーはシンクロ率が高い。そしてトトといえば僕ら世代に馴染み深く、特にデビューから4枚目は人気が高い。と、先方は4枚のアナログ盤のジャケットを当日お持ちくださり、その頃を中心に話しながらどれがベストかとセレクトをリクエストされたのだった。さて、みなさんはいかがだろう? 僕は断然、このデビューアルバム『宇宙の騎士』である。うーむ、当時の洋楽の邦題は秀逸なものが多い。

 

彼らとの出会いは『ダイヤトーン ポップスベスト10』だった。デビューシングルの「ホールド・ザ・ライン」である。天才ドラマー、ジェフ・ポーカロのスネアのフラムから入る。鍵盤連打、そして今もトトを支えるスティーブ・ルカサーの重いギターリフはハードロックとは異質でありながら、ポップスでもなかった。AORだとか産業ロックだとかくくるのが好きな輩が当時から多くいたが、これは唯一無二の “トト” というジャンルなんだと感じた。中1の冬のことで鮮明に記憶している。

 

そして、なぜデビューアルバム『宇宙の騎士』が僕のベストアルバムかと言えば、ど頭のインスト曲「子供の凱歌」が大きくその要素を占める。新人バンドにとっての1発目となるご挨拶に、歌なしのインスト曲を持ってきた。そればかりでなく、ぬぁんとこの曲、肝心かなめの1拍目に音がないのである。休符後の裏から入るのだ。くどいがデビューアルバムであり、スタジオミュージシャンとして実績はあったとは言え新人だ。この “抜き” に僕はニヤニヤさせられ、ジェフ・ポーカロへの尊敬を抱いたのである。シングルとして世界にご挨拶した曲が前述したようにポーカロのスネアで、アルバムでは抜く。これは彼らの音楽インテリによるものだと思えてならない。とまあ、そんなことをつらつらとくっちゃべったわけだが、紙面てのは制限があるわけでこんなに詳しく書いていただけるはずもなく、こうして先週末に日経を読んでくださった方々にフォローつぶやきをしているってわけさ。

 

そして今回の記事のきっかけとなった新譜は、よいしょなしでオススメである。その所以は、還暦越えのルカサーとヴォーカルのジョセフ・ウィリアムスが、過去最高の自分となってプレイしていることだ。これは還暦が見えてきた俺たち世代にとっては勇気100倍モリモリ元気である。作品では過去の名曲が蘇り、新しめの曲たちも変わらず “トト” というジャンルである。忙しいってのに、すでに通しで5回も観ちまった。仕事の進行妨害だぜ、ソニーさんよお。いや、すべてルカサーが悪いんだな。

 

 

さてさて。トトと言えばボズ・スキャッグス。ボズといえば名曲「ウイアー・オール・アローン」てなわけで、『昭和40年男』がプロデュースしているフォレスタバージョンを楽しんでください。リリースしたばかりのショーグン「男達のメロディー」と、「宇宙戦艦ヤマト」もかっちょいいぜ!!

 

 

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