大編集後記ももうそろそろ2週間になるから、今日で一度ピリオドを打つことにする。が、しつこい僕はこの後も何らかのPRをぶっこんでくることだろう。ふっふっふ、巳年だからな。
久しぶりの新連載のスタートだ。もうずいぶんと長いこと温めてきた企画で、満を持してのスタートである。その名も「お料理寅さん」であーる、パチパチ。
料理指導してくださる平野さんとの出会いは、もう久しく開催していない「浅草秘密基地」でのことだった。どなたもそうなのだが、この集いに初めて参加する時はドキドキするものだ。俺たち世代は社交的でスマートに決めるヤツよりもシャイな男ばかりで、平野さんも最初は輪の中に入るのをためらったそうだ。
1つ上の兄貴は、気持ちがストレートで下町育ちらしい豪快さと繊細さを兼ね備えたナイスガイだ。「兄貴」と呼ぶにふさわしいキャラクターで「浅草秘密基地」では大人気の男である。浅草に続いての東京支店「東京麻布秘密基地」の開催に一肌脱いでくれ、彼がオーナーシェフを務めるレストラン「セレニータ」でこどもの日に開催することが定番になった。残念ながら2年連続の中止になっているが、なーに、もうすぐさ。
人生100年時代と言われる。仕事人生でなくなった時に男はどう生きていけばいいか。答えは趣味と友であると最近確信している。とくに地元地域に友を作ることは肝要だなと、近所のご高齢の方々を見てつくづく思う。そして趣味はそれによってやはり友を得ることができ、ボケを防ぐ効果もあって、今回みなさんにご提案する料理は後者の効果となる。同世代諸氏ではおそらく、まったくやらない方が多数だろうと感じている。で、平野さんにお願いしたのは「包丁を持ったことがないヤツでも作れる」だった。もちろん少々ハードルはあるものの、がんばれば出来るレベルだ。
休日に悪戦苦闘しながらも完成させて家族と楽しめば、ずーっと交わしてなかった (!?) 会話も弾むってもんだぜ。その悪戦苦闘を少しでも軽減させるために、この連載では毎回動画の制作にもトライする。実はこれ、すっかりハメられてしまったかっこうだった。取材当日、僕はよろしくの挨拶のつもりで集合時間に顔を出した。すると担当編集から、動画を平野さんと一緒に撮らせて欲しいとくるではないか。な〜んの準備もしていない僕だから、少々後悔しているが少しずつ上手になるからご勘弁を!! てな訳で、動画連動連載で続けていく。いつかレシピ本が出せたらいいなあ、な〜んてことも考えている僕だ。