最新号発売直後の僕は、しつこく、ただひたすらにPR活動に徹する。ご購入いただいた方々には、制作者の気持ちを知っていただく。大編集後記じゃー!!
昨日ご紹介した壮絶なるページ、横井庄一さんのプロローグを経て第1章に突入だ。今回は4つの章を、序章と終章で挟み込んで構成している。その1つ目を「伝説の冒険家列伝」として3つの記事を入れ込み、トップバッターが堀江謙一さんである。ちなみに、特集より前の巻頭ページを使って、読みたくなっちゃうキーワードを集めて作る「FEATURE WORDS」では、原則過去の発言は採用しないことにしている。この一冊で聞き出した言葉で作るのを自分に課していて、ライターの意思がこもった言葉を使わないのも自主ルールだ。あくまでも、この一冊で取材対象とした方の心の叫びを並べるのだと義務づけている。が、今回はその掟を破った。しかも、一番大きく使う特大指定でデザイナーに託したのである。僕が違反 (!?) を犯してまでどんな言葉を選んだかは、本誌で確認してくれっ。
なぜ、人はこうまで冒険に駆り出されるのだろうか。先日、ジャーナリストの辛坊治郎さん (僕ね、ファンなんだ、きゃっ) がヨット単独での太平洋横断を達成したのも、チキンな僕には絶対無理だ。ましてやこの台風シーズンに帰路につくというのだから、かえって困難を極めるのではなかろうか。65歳のチャレンジに学ばなければならぬし、ただただ安全を祈るばかりだ。
前回失敗した時に、ひでえ非難が殺到した。つくづく、昨今の日本は狂ってしまったなと考えさせられるばかりだ。言葉が暴力性を持っていることがわからないから、あんなことになる。オリンピックをめぐってもアスリートへの言葉の暴力が容赦なく浴びせられている。俺たち世代ではよく語り合うことが「俺たちは拳の痛さを知って成長した。今はそれがないから暴力性が増すんだ」と。同じく、言葉にぶん殴られることを経験していないから、こんな社会になっちまったのだろうか。
いやいやちょっと待て、大編集後記だ。堀江さんの冒険を、タメ年ライターの濱口が自分が感じた当時の思いとともに綴っている。堀江さんの言葉を多く引用しつつ、冒険について触れている。1973年の7月から実に276日かけて達成した世界一周後の記者会見の内容も再現していて、これは読んだ方々の心を強く鼓舞したのではあるまいか。買っていない方は、この部分だけでも、立ち読みでもいいから…ってなんか昨日も同じようなことを言ってた気がするが、ぜひ手に取ってくれっ。
東京は梅雨明けムードである。いよいよギンギラ太陽に勝負する季節が本格的に到来だ。枯れない男たちよ、この一冊でこの夏の冒険少年を目指せ。この記事の締めでは、堀江さんからの激励の言葉もあるぞ!!
おまけ!!
発売日にリリースした『昭和40年男』プロデュースの動画だ。ご覧いただいてない方はこちらもぜひっ!!