いろんなことがあった。どちらかといえばつらいことの方が多く、それでもなんとか歯を食いしばり良いイメージを胸に日々を重ねてきた。なんのことかって? 今年で会社が創業20周年を迎え、今日はその宴を開催する。社員さんとその家族だけのささやかなものだが、この日を迎えられてうれしくないはずがない。
なにかこの国の役に立つ男になりたいと、26歳の起業だった。なんだかよくわからんが正義感をメラメラと燃やし、若さゆえの自信もあった。だが、実際に企業運営はそんなカンタンなことではなく、大きな問題が次々と起こり、その度に強く落ち込んだ。なぜ落ち込むのかといえば、すべての原因に多かれ少なかれ自分という要素が入っているからだ。自分の日頃の行動や指導が招いていたり、チョットした気づかいが足りなかったりとか、ホンの些細なことが起因して大きな失敗に繋がってしまったこともある。逆に言えば、自分が頑張ることが問題が起こらず、落ち込まないで済む一番の策である。そう自分に言い聞かせたり励ましたりの日々の連続でここまできた。
ひとつの節目はうれしいことではあるものの達成感などまったくなく、まだまだこれからだとの気持ちでいる。積み重ねてきたものはすべてベースになっていき、そこにまた新たに積み重ねていくことを続けていきたい。『昭和40年男』のようなトライも始まったばかりだし、今も画策している案件がいくつもある。常に新しい一歩を心がけてやってきて、これからももっと加速させて行きたい。
創業当時は日本がここまで悪くなることを想像していなかった。バブルの崩壊後であったが、いずれ元気な日本の姿は戻ると楽観していたが、ずいぶん前にもう景気が上向いていくとのイメージは捨て去り、悪化の連鎖の中でやっていくのだと覚悟した。向かい風だってなれてしまえば大したことはない。踏ん張りどころにいるのは、日本中どこだって一緒だ。鼻歌歌ってぶっ飛ばすぞ!!
今日だけは、ホンの一瞬の休息気分を味わう。20年をゆっくりと噛み締めながら、社員さんの顔を眺めてうまい一杯を楽しみたい。明日からはまた厳しい現場へと出かける。
株式会社クレタの皆様、創業20周年、おめでとうございます!
これからも、日本のため、世界のため、愛と夢と希望をお願い致します。
ありがとうございます。愛と夢と希望、いい響きですなあ。共に突っ走りましょう。